Yodoyabashi medical clinic
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泌尿器科について

腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道までの尿路に関係する臓器と、生殖器系のすべての診療を行うのが泌尿器科です。男性の患者さんが多そうでかかりにくい、恥ずかしいと思われる女性の方もいらっしゃいますが、私の今までの経験では患者さんの数はほぼ半々です。
また当クリニックでは、男性更年期(正確には加齢男性性腺機能低下症)、性同一性障害のホルモン療法も行っております。全ての疾患において適切な診療とわかりやすい説明を行いますので、症状が軽いからと我慢せず、こじれる前にご相談いただければと思います。

前立腺肥大症

精液の一部をつくる男性特有の臓器(前立腺)が肥大する、または過剰に前立腺部尿道の平滑筋が緊張した結果、排尿トラブルを起こす前立腺肥大症。肥大する原因は未解明ですが、男性ホルモンの働きや生活習慣病が関係するといわれ、一般的に加齢と共に肥大の症状が悪化します。
排尿症状
出始めるのに時間がかかる、尿に勢いがない、終わりまで時間がかかる、途中で途切れる。キレが悪く下着を汚すなどの症状。
蓄尿症状
尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなってがまんが難しい、がまんできずに尿をもらす、夜何度もトイレに行く。(患者さんの半数は過活動膀胱を合併します)

夜間頻尿と夜間多尿の鑑別には注意が必要です。夜間の尿量が1日尿量の1/3をこえたら、多尿による頻尿と言えます。これは排尿日誌をつけることでわかりますので、水分やアルコールを摂取する時間帯、睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群に注意しましょう。また心不全になったり腎機能が衰えてくることでも多尿傾向となります。

検 査
自覚症状の重症度を国際前立腺症状スコア(IPSS)で評価します。
治 療
治療は薬物治療で行い、患者さんの年齢、重症度、性的活動度に配慮して薬剤を選択します。

生薬(セルニルトン、エビプロスタット)
・漢方薬(八味地黄丸、牛車腎気など)

αブロッカー
(ハルナール、フリバス、ユリーフ)

ホルモン製剤(プロスタール、パーセリン)

5α還元酵素阻害剤 アボルブ

PDE-5阻害剤 ザルティア

排尿症状の治療はαブロッカーの投与を中心に行いますが、蓄尿症状が強い場合はザルティアや頻尿改善剤と併用することもあります。
肥大が大きい場合には、アボルブの投与によって半年で約3割程度の前立腺の縮小が認められます。αブロッカーの副作用として、排尿が良くなる一方で射精障害を起こす場合があるため、薬剤の選択と投与の加減には経験が必要です。
手 術
薬による治療で改善が得られない場合に考慮いたします。
手術となる場合基本的には内視鏡で行い、開腹することははまれです。

頻 尿

《男性の場合》

前立腺炎・前立腺肥大症・尿道狭窄・脳梗塞後の膀胱の神経障害(神経因性膀胱)・過活動膀胱・心因性頻尿・認知症など

《女性の場合》

膀胱炎・過活動膀胱・神経因性膀胱・心因性頻尿など

残尿があるか否か(正常は50ml以下、超音波でチェックできます)、多尿(水分の取りすぎによる尿量増加)の可能性はないか、膿尿(尿の細菌感染)の有無、糖尿病、骨盤内手術や脳卒中の既往歴がないかをチェックし、ストレスなど心理的な要因も含めて診断いたします。

心因性頻尿

身体疾患がない場合でも、ストレスや何らかの心理的要因のため1日に何回も尿意を感じて、時に10分おきほどの頻尿を発症します。真面目で几帳面な性格な人ほどかかりやすい傾向があり、過去に電車や渋滞中の車で失禁したり、我慢できなかった経験がトラウマとなり、その記憶を消すことができず、いわゆる予期不安を持ってしまうことが多いようです。
また、パニック障害や強迫障害の症状が頻尿という形で出ている可能性も考えられます。治療としては、認知行動療法や抗不安薬、頻尿改善剤の投与で対応いたします。

前立腺炎

《急性(細菌性)前立腺炎》

多くの場合、大腸菌などの細菌による感染で炎症をおこし、38℃以上の高熱や強い排尿痛や残尿感、頻尿症状、全身倦怠感を発症する急性前立腺炎。抗菌薬の点滴や内服薬で炎症が治まれば通院治療も可能ですが、こじれると敗血症を起こすため入院が必要です。突然の発熱があり、患者さんが排尿症状を訴えないと風邪と判断がつきにくいこともあるため、侮れない疾患と言えます。

《慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)》

20~40代の方が多く発症するのですが、原因の判別が難しく専門医の間でも議論の多い疾患です。細菌が証明されないことも多く、ウイルスやクラミジアが原因の場合があるほか、 長距離ドライバーや長時間座りっぱなしの事務職の方に多いことから骨盤内の血液のうっ滞なども要因とされています。また潜在的な排尿障害が原因ということも考えられます。
比較的軽いかつ慢性的な会陰部(陰嚢と肛門の間)不快感、下腹部や太もも内側の鈍い痛み、頻尿、排尿痛、残尿感、排尿後のチクッとした尿道痛、射精痛・精液に血が混じるなど様々な症状が現れますが、急性型のようなわかりやすい症状はなく、これらの症状がその日によって改善したり、悪化したりと波があります。
薬物の投与を中心に治療を行いますが、改善には生活習慣の見直しも必要です(アルコール摂取や疲労・ストレスの蓄積)。
症状が改善するまでは数か月かかることも多く、再発しやすいため、あちこちの泌尿器科を受診される患者さんも多く、医者泣かせの疾患と言えます。

前立腺がんとPSA値

前立腺がんの発がんメカニズムは解明されていませんが、加齢や男性ホルモンの影響があるとされ、食生活の欧米化も関係していると言われています。
進行が遅く、がん特有の症状がないため、がんが大きくなって膀胱や尿道を圧迫し、排尿トラブルが起きるまで気づきにくいのが特徴です。
進行すると骨やリンパ節に転移しやすく、下半身麻痺などの症状が現れることも稀にあります。
PSA(前立腺特異抗原)
前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパクのことで、前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎で上昇し、射精後や、自転車などの刺激でも上昇します。がんの発生に敏感に反応するため、PSA検査は早期がんの発見にとても重要です。
年齢や前立腺の大きさによって解釈は異なりますが、一般に4.0ng/ml以下であれば正常、4〜10未満でグレイゾーン、10を超えるとがんの確率が50〜80%とされています。
数値が1回だけ高くても過度に心配する必要はなく、データの推移を見ることが大切です。疑わしい場合には、生検を行い確定診断をいたします。

PSA検査は手軽に行える血液検査で、前立腺がんを見つける手段として有効です。
50歳を過ぎたら1年に1回程度、定期的に検診を受けることをおすすめいたします。
遺伝的な傾向が強いがんのため、身内に前立腺がんになった方がいる場合、若年で発症する可能性も指摘されています。身内に罹患された方がいる場合は40歳を過ぎたら検査を受けてみた方が良いでしょう。

結 石

生活習慣病のひとつとも考えられ、メタボリックな患者さんがかかりやすい疾患です。日本人の尿路結石(腎結石、尿管結石)の生涯罹患率(一生のうちに結石で受診する人)は100人中6人程度という調査があり、うち4人に1人は再発するとされ注意が必要です。男性の罹患者が多いですが、閉経年齢になると男女差がなくなります。
結石の約8割はシュウ酸カルシウムという成分でできていて単純X線写真に写りますが、尿酸結石は写りません。結石が腎臓にある場合はかなり大きくなっても痛みはなく、石が尿管に落ちて来た際に尿の流れが悪くなって、激痛を伴います。
治療手段としては、石のサイズが5mm以下で、痛みのコントロールができる場合には自然に排出されるのを待ちます。しかし、それ以上の大きさで約6週間以上出てこない場合には、腎臓のはれ(水腎症)が続いて尿が作られなくなってくるため、最終的に腎臓が機能しなくなります。その場合痛みもなくなりますので、結石が見つかった場合には排石されるまで経過を見る必要があります。排石されない場合には、体外衝撃波砕石術や内視鏡的砕石術を行います。
結石の予防

結石は尿の成分が固まってできるので、水分摂取を心がけ1日尿量を1.5から2リットル程度を確保しましょう。

カルシウム不足を避けましょう(カルシウムは食物中のシュウ酸と結合し、便として排泄されます。)

バランスの良い食事
基本的に生活習慣病の予防が結石の予防にも繋がります。

不妊症

データでは10組に1組の夫婦が不妊症とされ、女性側と男性側の因子はほぼ半数です。
男性は泌尿器科的に検査を行い、異常がないか調べます。
精液検査
2〜7日の禁欲期間の後に、用手法(マスターベーション)で精液の全量を採取し、精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検討します。 精液の状態は日によって変わるため、異常値が出た場合には再検査を行います。

精液検査は原則的に健康診断と同様に自費診療となりますので、ご了承ください。
(疾患によっては保険診療となる場合もございます。)
診察料3,000円 精液検査7,000円(税込み)


当クリニックではブライダルチェックを行っております。